ひるやすみ

「卵って、割る時指汚れるよな」
「……汚れねェように割れよ」
「だってぐちゃってなるぞ、あれ。洗うのめんどくせェ」
「まあ、指突っ込めばそうなるよな」
「うん」
「………」
「お前、白身好きか？」
「白身？　まァ、黄身よりは好きだな」
「……黄身？」
「黄身はパサパサすっから苦手だ」
「なんでだよ、白身は味ねェだろ！ 塩かけなきゃ味ねェだろ！」
「塩かけりゃいいじゃねェか」
「無理！ 絶対黄身の方がいい！ 味あるし！」
「いや…、その、黄身はパサパサするだろ」
「そのパサパサを乗り越えて頑張るんだよ！」
「頑張れねェよ」
「おれは黄身のパサパサを乗り越えてェんだ！！」
「なら一人で乗り越えろ」
「なッ……ひ、一人とか寂しいじゃねェか…！」
「…………」
「お前らなんの話してんだ？」
「黄身より白身の方が美味ェって話だ」
「黄身だろ！」
「黄身は喉渇くだろうが」
「…半熟にすりゃよくねェか？」
「よくねェ！ 半熟はじゅるじゅるで気持ち悪ィ！」
「それが美味ェんだろ！ 温泉卵が一番だ」
「お前こそじゅるじゅるを乗り越えて頑張れよ」
「いやだ。じゅるじゅるはいやだ」
「そもそも何でそんな話になったんだよ」
「そりゃ、こいつが『白身好きか』って訊くから…」
「ああ、あれは魚の白身のことだったんだぞ。お前が勝手に勘違いしただけだ」
「……はっ？ それまでも卵の話してたじゃねェかよ」
「お前が勘違いしてるから卵でもいいかと思っておれは」
「最初から魚の白身って言えよ」
「白身って言っただろ」
「いや、だから…！」




友人との会話で、昼間腹筋が崩壊しました。
ネタにするにあたってゾロル＋ウソップ調に変換。
この会話の流れで魚の白身のことだって 普通気づかねえだろ…！
どこで爆笑したかって、会話のカオスな流れとその場のテンション。←

ちなみに魚も白身の方が好きです（